廃部の須佐中学校野球部 最後の1日に密着 OBが開いた野球大会 「また野球しましょう」部員と地域結ぶ
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- Опубликовано: 10 дек 2024
- この夏、ある中学校の野球部が歴史に幕を下ろしました。その終わりを惜しんで、OBや地域の人が特別な大会を企画しました。最後の部員4人と地域の人たちを結んだ、1日に密着しました。
最後の3年生引退試合7月29日。萩スタジアムでは中学生が懸命なプレーを見せていました。3チームが参加した、萩市の秋季体育大会。3年生はこの大会で引退です。そのうち1チームは阿武中、須佐中、田万川中の合同チーム。須佐中と阿武中にとってはもうひとつ、節目の大会でもありました。
この大会を最後に、野球部は廃部となることが決まっているのです。須佐中は全校生徒23人。部員を確保できないことが理由で、今の3年生で部員の募集を停止。最後の大会を懸命に戦いました。
須佐中野球部・野村旭陽さん(3年)
「自分なりに最後まで戦いきれたので、3年間やってきてよかった」
須佐中野球部・中本虎太郎キャプテン(3年)
「田万川と阿武との合同チームだったけど、練習も楽しくできて最高でした」
公民館に集う大人たち須佐中野球部4人の、中学野球最後の夏が終わりました。
その日の夜ー。
井村恵幸さん
「萩西中相手に、善戦しましたがこれも10対3、6回コールドで敗れました。ただ、タイムリーを打ったり、とてもいい内容だったと思います」
須佐公民館には大人たちが集まっていました。
須佐中野球部のOBや須佐中PTA、地域の野球愛好家らです。須佐は、野球が盛んな地域です。人口2100人あまりの町には5つの草野球チームがあり、定期的に大会が開かれています。「廃部を惜しむ野球大会」を企画その多くが須佐中野球部OB。彼らが中心となって、「須佐中野球部の廃部を惜しむ野球大会」を開催しようというのです。現役部員とOB、地域の人で最後の思い出を作ります。
「須佐中野球部の廃部を惜しむ野球大会」
実行委員会会長 中本健太郎さん
「何十年ぶりに来る人もけっこういると思いますからね、懐かしいんじゃないですかね。野球が好きな人が多くて、イベントが好きな人も多いと思うので、待ち遠しいと思いますね」
「最後の思い出に」
現役・OB50人が集う大会当日、50人ほどが集まりました。もちろん、現役4人の姿もありました。
大会の準備を中心となって進めたのが市職員として地元で働く、井村恵幸さん。
1986年卒業の野球部OBです。
須佐中野球部OB・実行委員会・井村恵幸さん
「寂しい気持ちはみんなあると思うんですけど、それだけじゃなしに、きょう楽しくみんなプレーできたら、最後に、いい思い出になるんじゃないかと思って」
この日だけのチームが3つできあがりました。
男性「レフト?よし。センター?センター?」
選手「DHでお願いします」
一同「笑い」
男性「センターおらんか?」
年代もユニフォームもバラバラ。しかし、懐かしいグラウンドで野球ができることに喜びを隠せないように見えます。
「ローカルルール」=部の伝統 ホームラン競争
「ホームラン!」幕開けはホームラン競争。
レフト奥のテニスコートとライト奥の森に打ち込んだらホームラン!
そんな須佐中グラウンドのローカルルール、「伝統」にチャレンジしました。
須佐中野球部OB・斉藤卓巳さん(32)
「二度とすることはないと思っていたんですけど、きょう、最後なので出られてよかった。ホームラン競争があると聞いてぜひ参加したいと帰ってきました」
現役部員の活躍に大盛り上がり
審判
「それでは、Bチーム対Cチームの試合を始めます。お願いします。
両チーム「お願いします」
現役部員の打席。審判のストライクのコールに、ベンチから「打たんか(笑)」と声が掛かります。試合が始まっても、和やかな雰囲気は変わりません。
現役部員の打席はみんなで応援。「おー、走れ走れ」「ホームランじゃ」。後輩の一打に、ベンチはこの盛り上がりです。
須佐中野球部・野村旭陽さん
「いつもと違って楽しい。いつもは中学生だけだから、そうじゃない楽しさがあると思います」炎天下、大人たちも負けじとハッスルプレー。1プレー、1プレーに笑顔がこぼれます。
須佐中野球部OB・上田貴之さん(43)
「ふだん、まだ草野球をやっているんですけど、同年代か自分より上の人とやっているので、きょうは若い子たちと一緒にできるので楽しいです」 初めて親子でバッテリーにこの大会ならではのシーンも。
マウンドには、現役の山本夕愛さん。そして受けるのは、父親でOB、山本浩之さんです。
父(捕手)山本浩之さん(36)
「最後に初めてバッテリーを組めたのでよかったですね。同じ試合に出ること自体がなかったので、初めてでした」
娘(投手)山本夕愛さん
「何でも捕ってくれるので、楽しかったです」 スペシャルゲストも登場親子で思い出をつくりました。実は、夕愛さんにはもうひとつうれしいことがあったそうで…。
夕愛さん
「まさか、きただにひろしさんとできる、と聞いたときに『え!』みたいになって、ホームラン競争のときにピッチャーさせてもらえて、とてもうれしかったです」
そう、スペシャルゲストとして登場したのが…。
井村さん
「本日東京より、帰省していただきました、世界で活躍するアニソン歌手、ですが、本日は、昭和58年度、須佐中学校野球部キャプテン、きただにひろしさんです」
きただにひろしさん(S59年・1984年卒)
「どうも~。暑い中、皆さんご苦労さんです」
野球部OB、アニソン歌手のきただにさんアニメ、ワンピースの初代主題歌などで知られる、歌手のきただにひろしさんは須佐中野球部OB。中学時代は強打者として鳴らしたそうです。
ホームラン競争では不発でしたが、部の最後の行事を大いに盛り上げました。
きただにさん「せつないですけど、時代の流れだし、しょうがないんですけど、きょう、OBのみんなと、楽しく見送れるこんな会を作ってくれたことに感謝ですね。楽しんで、今の現役の人たちを送れればなと思ってます」
正確な創部の時期は分かりませんが、70年以上の歴史がある須佐中野球部。時代の流れ。しかたがない。寂しさを感じながら、現役もOBも地域の人も、精いっぱい楽しみました。
須佐中野球部、最後の1日は、こうして幕を閉じました。
井村さん「
このユニフォームを見るのは本日が最後となりますので最後に現役の野球部員4名から前でひとことずつ感想をお願いできたらと思います」
須佐中野球部、最後の4人。
仲がよかったという4人は満足な練習ができない中で、やりきりました。
志賀海偉斗さん(3年)「僕たちの時代で、この野球部が終わるので、地域の人たちとやるのが初めてだったけど、いろんな体験ができたのでよかったです。ありがとうございました」
野球部はなくなくなっても「また野球しましょう」最後のキャプテンを務めた中本さん。
中本虎太郎・キャプテン
「きょうは大会を開いてくださりありがとうございました。野球部がなくなるのは悲しいですが、こうやって大勢でできてとても良い思い出になりました。また野球しましょう。ありがとうございました」
「また野球しましょう」
大会を開いた大人たちにとってもうれしいことばでした。
井村さん
「あれ、うれしかったですね。中本キャプテンがあいさつでいったように、今からも地域の中に混じって、野球部OBとして、こうやって一緒に野球ができたらいいんじゃないかなと思っています」
須佐中野球部最後の一日は、子どもたちと地域との距離を野球で、一歩、縮めた1日になりました。
全員
「須佐中野球部、お疲れ様でした!」
詳細は NEWS DIG でも!↓
newsdig.tbs.co...
鹿野中も野球部がなくなりました。
鹿野中は過去、中国大会で3位になったことがあるだけに、寂しかったです。
須佐中に女の子が居ましたね。
萩市の光塩学院に女子硬式野球部が出来るから(山口県初)、野球が続けたいなら行く選択もありますね。
マジか!?
オレも行きたかった〜
王貞治並みのスイング